日本製RPGの「ターン制バトル」、海外のゲーマーには不評

ファイナルファンタジーXIII - PS3

ファイナルファンタジーXIII - PS3

日本のメーカーが作ったRPGは、海外では“JRPG”と呼ばれている。ニュースブログ“Destructoid”のIzuki Guroto記者は、そんなJRPGへの愛憎が入り交じった複雑な気持ちをコラムにしたためている。


JRPGはストーリーやキャラクタ描写など優れた点も多いが、どうしても受け入れられない要素が一つある」というGuroto記者。それは果たして
何なのか?答えはズバリ、戦闘システム。欧米RPGではリアルタイム戦闘が一般的に
なっているのとは対照的に、JRPGでは、ターン制バトルが最もポピュラーな方式。
フィールドを歩き回っているとき、いきなり画面が止まってターン制バトルに切り替わると、
興がそがれてしまうのだという。


例えば、自分自身がゲームキャラになったと想定しよう。野原でモンスターや山賊に
襲われたとき、目の前にいる左右の敵に順番に攻撃を許し、それからようやく反撃する、
なんてことがありえるだろうか?


「自分の番が回ってくるまでの待ち時間がわずらわしく、バカらしくなってゲームを
投げ出すけれど、そのうちストーリーの先が気になって、またゲームに戻ってしまう。
そんな繰り返しが続いているんだ」というGuroto記者。決してJRPGが嫌いなのではなく、
とことん愛しているがゆえの発言のようだ。
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2009121002/index.php


もちろん、日本のゲームだって決してターン制バトルに固執しているわけでない。
Guroto記者は「ターン制バトルがなく、ストーリーやキャラクタ描写を存分に楽しめる
JRPGはないものか?」と思っていたところ『スターオーシャン3』に出会い、今のところ
これが、自分にとってのベストJRPGだと語っている。また、同記事のコメント欄でも、
3Dフィールドにおけるフリーランとアクション性の強いバトルを実現したケースとして、
最近の『テイルズ』シリーズを推す声もあがっている。


ターン制バトルは、戦略を立てるのに向いていることから評価する人も多いが、最近は
古くさく思われているのも事実。ゲームのビジュアルがリアルになっている分、とくに
海外のゲーマーは、リアリティの面でギャップを感じるようになっているのかもしれない。
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2009121002/index.php