スク・エニグループ、人員を10〜15%削減 「体質強化のため」
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スクウェア・エニックス・ホールディングスの和田洋一社長は11月5日、グループ全体の人員を来年3月末までに10〜15%程度削減する計画を明らかにした。「経営体質を強化し、組織を活性化するため」としている。
スク・エニグループは、タイトーや英Eidosの買収などM&Aで規模を拡大し続け、現在、世界で3805人の社員・契約社員が所属している。
人員は、国や分野に偏らずに削減する方針。地域別の内訳などは明らかにしていないが、国内正社員のリストラに伴う割り増し退職金20億円を計上することをすでに発表している。
人員削減は、「部門の閉鎖や縮小、撤退に伴うリストラではなく、組織活性化のため」と和田社長は強調する。グループの規模拡大に伴い、「マネージメント力が弱くなって組織が有機的でなくなり、パフォーマンスが落ちている」という。「少数が精鋭を作ると信じている。人員削減で生産性は上がる」
同日発表した2009年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比33.2%増の905億円、営業利益が39.3%増の130億円、純利益が 55.7%減の26億円。「ドラゴンクエストIX 〜星空の守り人〜」のヒットなどで売上高、営業益が伸びたが、割り増し退職金などが純益に響いた。「通期計画に向けて順調に進んでいる」と和田社長はコメントした。