最も泣いたゲーム、ドラクエをおさえ1位『ファイナルファンタジー10』

ファイナルファンタジーX

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 映画やテレビドラマに勝るとも劣らない個性豊かなキャラクターや綿密に練りあげたストーリーで多くのファンを魅了している“ゲーム”の世界。プレイ中に自己を投影するあまり、思わず涙した人も多いのでは?そこでORICON STYLEでは「今までプレイした中で、最も泣いたゲームは?」というアンケートを実施したところ、さまざまな社会現象を生み出してきた『ドラゴンクエスト』シリーズをおさえ【ファイナルファンタジー10】がトップに躍り出た。


 『ファイナルファンタジー』は1987年に誕生し、現在はシリーズ“12”を数える。ドラクエシリーズと共にRPGの双璧と称される人気シリーズだ。今年 12月には待望の最新作も控えているが、今回のランキングでは2001年に発売された【ファイナルファンタジー10】が首位を獲得した。支持の理由は「主人公とヒロインが最後に結ばれずに別れてしまう」(三重県/30代/男性)や「ストーリーも音楽も結末も叶わぬ恋も全てに泣けた」(福岡県/10代/女性)など。それまでの“ハッピーエンド”というゲームの常識を翻した劇的なラストシーンに票が集中した。


 3位にも同シリーズ【ファイナルファンタジー7】(1997年発売)が挙がり、こちらは「エアリスという少女の死がとても印象的だった」(茨城県/30代/男性)と、ヒロインの悲しい運命に涙したという意見が多い。また「場面ごとのBGMが最高だから」(大阪府/10代/男性)と、作曲家・植松伸夫が手がけた音楽も好評。シリーズ8作目の主題歌「Eyes On Me」は、『第14回日本ゴールドディスク大賞』を受賞するなど、音楽のクオリティの高さも同シリーズには欠かせない要素となっている。


 そして、今回首位の座を譲ったRPGの先駆者『ドラゴンクエスト』シリーズからは【ドラゴンクエスト5 天空の花嫁】が2位に登場。「親子3代にわたる戦いが泣ける」(愛知県/20代/女性)、「パパスとの別れのシーンは今でも泣くと思う」(東京都/20代 /男性)と、こちらもドラマティックに描かれた数々の名場面が多くのプレイヤーの涙を誘ったようだ。


 またTOP5圏外にも“泣けるゲーム”として知られる秀作がランクイン。日本画のようなデザインが印象的なネイチャーアドベンチャー【大神】、ヒロイン・観鈴ら個性的な女の子たちが登場する【AIR】といった作品も支持され、プレイヤーの想い入れの深い作品たちがせめぎ合う結果となった。


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