懐かしの“王道RPG”に回帰!? 「FF」新作の魅力とは

ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が史上最速で300万本を突破し、絶好調のスクウェア・エニックス。今年の秋にはニンテンドーDS版「光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-」が発売予定だが、おもしろいことに、この新作は“懐かしの王道RPG”になるという。


新作は、大ヒットとなったDS版の「FFIII」「FFIV」のスタッフによる完全オリジナル作品。DS版「FFIII」「FFIV」のリメイクを制作していたところ、FCやSFCの頃と今のRPGは“何か違うよな”という部分を意識することが多かったという。その“何か違う部分”を前面に押し出した、新作RPGがあっても良いのでは?と考え 「“古き良き時代のRPG”を現在の最新技術で創り出す」をコンセプトに開発が始まった。


「FC、SFCの頃のRPGの手触り感、ニュアンスを前面に押し出しています。バトルも派手、かっこよい、爽快というよりも、シンプルでも戦略的自由度を優先する。そういった部分を意図的にやっています。FCのころからのRPGファンの方には懐かしく、PS以降のRPGファンの方には、むしろ新鮮な体験になると思います」とプロデューサー 浅野さんは語る。


複雑な操作を廃止し、シナリオを押しつけすぎず、イベントを強制的に見せつけることはやめてシンプルなイベントにこだわった。プレイヤー以外のキャラクターとの会話からできるだけ情報が拾えるようにし、物語の世界に入り込み、より想像力がかきたてられるよう仕上げたという。


また、RPGの醍醐味である、経験値を上げ、お金を貯め、装備を整える“育てる喜び”も昔のようにシンプルに堪能できる。今作では、「FF」シリーズでお馴染みのジョブチェンジシステムを発展させた“クラウンシステム”を採用。クラウン(かぶりもの)を頭に装着することにより、職業を自由に選択でき、見た目も変化する。クラウンの種類は、ナイトや武道家など20種類を超えるというから楽しみだ。キャラクターデザインは「FFXII」などを手がけた吉田明彦さん。独特の美しくかわいい、温かみのあるグラフィックが魅力的で、王道の世界観を豊かに表現している。


気になるストーリーは、主人公はホルンの村で暮らす、ごく普通の少年。突然、王様から「北の魔女にさらわれた王女様を助け出してくれ」と頼まれて、仲間達と世界を巡る冒険の旅へ。クリスタルやドラゴンが活躍するRPG王道のストーリーだ。


今回のDS版では4人までプレイが可能だと判明しているが、まだ明かされてない部分が多く期待は高まる。プレイの内容や詳細については、続報を待とう。


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