やってない子を探す方が難しい!?イマドキの子どものゲーム事情

ニンテンドーDSi ホワイト【メーカー生産終了】

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公園や電車内で携帯用ゲームに夢中になる子どもがチラホラ。そんな光景を見るたび、今はほとんどの子どもがゲーム機を持っているのでは? と思ってしまう今日このごろです。


コンピュータエンターテインメント協会(以下、CESA)が発行するゲームに関する意識調査報告書『2009 CESA一般生活者調査報告書』によれば、男子は3〜14歳で8割以上、女子は3〜9歳で5割以上、10〜14歳で約8割が家庭用ゲームで遊んでいるそうです(2008年調査より)。これを全人口に当てはめると、3〜14歳のゲーム人口は推計で1025万人。想像以上の数です。


個人的には女子のゲーム参加率が意外と高いことにオドロキましたが、CESA事務局の町谷太郎さんからは、その理由について次のような説明がありました。


「純粋にゲームに没頭しやすい男性に対し、女性はゲームから知識や情報など何かを得ようとする傾向にあります。かつては『ゲームをする人=オタク』といった偏見から、パズルゲームなど一部例外を除き、女性にとってとっつきにくい市場背景がありました。しかし、90年代半ば〜後半あたりから『パラッパラッパー』『バイオハザード』といった新機軸ゲームが多数登場してきたことで、主に若い女性のゲームに対する意識の変化が広がり、徐々に女性のゲーム人口が増えていきました。そうしたなかで、2005年に脳トレや学習系ゲームなどが登場したことで、さらに幅広い層にゲームが浸透したとのではないかと考えられます」


我々が子どものころは、「ゲーム=男子の遊び」という感じでしたが、それはもう昔の話。今は男女問わず非常に多くの子どもがゲームで遊んでいるようです。


そんな彼らが最も利用しているゲーム機は、やはり(?)「ニンテンドーDS(Lite含む)」。先の報告書のハードウェア別の調査では、DSの利用率が男女とも3〜9歳で6割以上、10〜14歳で7割以上とダントツのトップを示しました。街中でDSっ子をよく見かけるのも納得です。


これほど携帯用ゲーム機が普及している背景には、親から子どもへの定期的なゲームソフトの供給があるのかもしれない…と想像をしてしまいますが、町谷さんは、家庭内で子どもに対して購入されるゲームソフトの数はそれほど多くないといいます。


「当協会のアンケート調査などを見たところ、親が子どもにゲームソフトを買い与えるのは平均で年3本程度。この多くが誕生日やクリスマスなど、行事でのプレゼントです。子どももソフトがいつでも買ってもらえるものではないと分かっているので、『ゲーム業界に対する意見』というアンケートでは、『(自分でも買えるように)ソフトをもっと安くしてほしい』という意見が少なくなかったんですよ(笑)」


周りと共通のソフトを持っていないと仲間の輪に入れない…。携帯用ゲーム機の飛躍的な普及により、このような不安を感じている子どもは増えているのかもしれません。

ただ、親が買ってくれるゲームソフトの本数はボクらが子どものころとあまり変わっていなさそうです。屋外でゲームをする子どもが増えたことで、子どものゲーム事情の変化を感じていましたが、実際は我々が子どものころとそれほど大きな違いはないのかもしれません。


r25.jp